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★ 最重要スティック技術=リバウンドコントロール(中級者以上対象)
※この動画の前に『誰にでも出来るバズロール』『実用ダブルストローク』を先にご覧頂く事をおすすめします

過去の動画で「バズロール」の原理や、その原理を応用した「実用ダブルストローク」のやり方を解説して来ました。

どちらの技術も、スティック自体のハネる力やハネる速度を指先でコントロールして、スティックに思い通りに動いてもらい、それを利用して「ロール」を演奏する方法です。

今回の動画は、まったく同じ原理の応用によって、極太で激重のスティック(*1)でも、わずかな力だけで超高速のシングルストロークロールが可能だと証明するものです。

※「リバウンドコントロール」について
 「リバウンドを拾う」のとはまったく違い、「スティックに与える指の圧力でリバウンドの周期をコントロールして音符を演奏」する方法を、僕はこう呼んでいます。
(※正式名称をご存知の方は、ご連絡下さい(^^;) ★メールはこちらです★


*1 今回は、PLAYWOOD TR-AA
使用しました。(19mm、100g超)



↑に動画が表示されない場合、こちらをクリックすれば動画が見られます


いかがですか? スネアドラムの3大基本奏法である、シングル・ダブル・バズロールは、指によるリバウンド速度のコントロールという、たった一つの原理だけで可能なのです。

従って、この技術こそが、西洋ドラミング独特の、かつ最重要なスティックテクニックだと、僕は考えています。

バズとダブルに関しては、過去の動画ページで解説していますので、今回は、シングルストロークへの応用の仕方を、動画だけでは分かりにくい部分も補完して、書いておきます。

人差し指と親指を、一定のゆるさにしてスティックを持ち、スネア上でバウンドさせると、ほぼ一定の速度で4〜6打程度ハネた後、エネルギーを失って打面の上に止まります。

ハネる速度(周期)は指の締め具合でコントロールでき、ゆるめれば遅く、締めれば速くなります。これは、バズロールや実用ダブルストロークの時と同じです。

次に、脱力した中指・薬指・小指の3本を、スティックに触れさせたまま同じようにバウンドさせると、「スティックによって指が動かされる」状態を体験出来ます。

もちろん、指の数が増えた分、スティックのバウンドする回数は減りますが、指を動かしながらでも3〜5打ハネ続ける力を、スティックと打面が持っているのを実感して下さい。

ここで、人間がやる事は、一定の速度でバウンドし続けているスティックに、指の動きをシンクロさせるだけです。

すると、本来なら、だんだんエネルギーを失って、4〜5打で止まるはずのスティックに、指から新たなエネルギーが供給され続けるので、延々とバウンドが続くわけです。

当然ながら、この技術をマスターしたからと言って、いきなり、バディ・リッチやマイク・マンジーニのような、シングルストロークの達人たちに近づけるわけではありません。

しかし、この技術を基本に練習を積むなら、「到底無理」だと思っていたことが、時間と努力次第では「かなり近づく事が可能なこと」へと変わるのです。

それは、とても大きな意味があることだと、僕は思います。


★リバウンドコントロールの「コツ」
 最も大切な事は、指からスティックに供給するエネルギーは驚くほど小さくて良いという事実を、しっかり理解する事だと思います。
 人間が何もしなくても、スティック自体が、3〜5打程度なら、ハネ続ける力を持っているわけですから、ほとんどの仕事はスティック自体が行うのです。
 スティックを積極的に動かそうとすると、ほぼ間違いなく、エネルギー過剰となり、かえってスティックは止まってしまいます。
 まずは、スティック自体をハネさせて、それに指が動かされている状態を、じっくり味わって下さい。
 そして、最低2〜3打はスティックだけにハネさせ、3打目か4打目から指の動きを合わせるのです。
 スティックだけがハネている2〜3打は、エンジンをかける時の「セルモーター」のような役割だと考えて下さい。
 その周期に指の動きがシンクロすると、スティックと指の力がバランスして、バウンドが延々と続くのです。
 もし、「スティック自身の力」が分かりにくい場合は、より重いスティックを使ってみて下さい。
 重いスティックほどリバウンドの力も強いので、しっかり指を動かしてくれ、より強く手を助けてくれるのです。
 マイク・マンジーニが重いスティックを使っているのも、この事と無関係ではないと僕は考えています。


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